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| R.O.D(READ OR DIE) |
4巻(全) |
山田秋太郎 (原作:倉田英之) |
集英社 |
| 大ファンですからっ!!! |
| <あらすじ> |
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大英図書館特殊工作部の19代目"ザ・ペーパー"こと読子=リードマン。本を愛し、本に愛されるが故に史上最強の紙使いとなった彼女の活躍の物語。
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| <紹介> |
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紙使いという例のないヒロインを生み出した小説、R.O.Dシリーズの漫画版。パラレルワールドという位置づけなのでこれから読み始めても別に問題ないが、原作の方が細かなディテールがわかるので未読の方は先にそちらを読んだ方がいいかもしれない。
菊池秀行の作品には針金を変形させる能力が出てきたが、こっちの方が服や変装の手段にまで自由自在に紙を変形させられる分だけ、応用が利く能力になっている。ただ便利というだけではなく、水や火に弱いという弱点を持っているのが話に幅を持たせるきっかけとなっていて二度おいしい。
そしてこの能力を使う主人公は、恋人の形見の眼鏡をかけた読書家だ。(そう聞くと一見委員長タイプに思えるが、実は読書と紙使い以外の能力はダメ人間という罠。)そんなヒロインのアクションを堪能できるのがこの作品。
カバーを取った表紙は芸の細かい仕事をしてるので、是非手にとって確認して欲しい。
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| R.O.D(READ OR DREAM) |
4巻(全) |
綾永らん (原作:倉田英之) |
集英社 |
| ようこそ"紙姉妹探偵社"へ |
| <あらすじ> |
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ミシェール、マギー、アニタは捜索・修復・翻訳・取引の交渉・鑑定・真贋判別、その他、本に関する事ならなんでも引き受ける紙姉妹探偵社の三姉妹。
彼女達は紙使いの能力を駆使して事件を解決していくのだが、普段はただの本好きなダメ人間の姉二人に、本嫌いの妹のアニタは手を焼くのだった。
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| <紹介> |
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READ OR DIEのスピンオフ・ストーリー。R.O.D -THE TV-というTVアニメにもなったがそれをただ漫画化したものではなく、時間軸上はこっちの方が前になるらしい。エピソードが重なる部分もあるが、パラレルワールドとして設定が微妙に変わっているので充分楽しめる。
基本的にコメディなのだが、良いエピソードも多い。個人的にはダメ人間のときの方のダラダラ感のある話が好きだ。
間の取り方が凄く上手いので、三姉妹が生き生きとしている。みー姉の無茶な発想と説得力は最高。
生活費にかまわず本を買い求める愛書狂のあるべき姿が描かれていて、実にうらやましい。食費まで使い込むので家族は大変だが、できることならやってみたい。
同じ原作者のキャラが意外な所にゲスト出演してたり、あちこちにニヤリとさせられる仕掛けがしてあるので探してみるのもいい。当然、カバーを取った表紙も要チェック。
くれぐれもブックドラフトにはご注意を。
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| アニメがお仕事! |
7巻(全) |
石田敦子 |
少年画報社 |
| この物語はフィクションです。アニメーションのHow-to漫画では決してありません。 |
| <あらすじ> |
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主人公、福山イチ乃はアニメーターである。先に上京した二卵性双子の弟である二太のアパートに転がり込んで一緒のスタジオで働くうちに、かつて見えていなかったアニメ製作現場の裏側にある様々な事情に翻弄されたり、自分の理想に追いつけない未熟さにくじけながらも、アニメーターとしてやっていく。
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| <紹介> |
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アニメーター残酷物語。(嘘)
アニメの裏方の現場が舞台となるのだが、フィクションとはいえ妙にリアリティのある物語は、経験者である作者ならではのものか。好きだから仕事にしたい、という考えでアニメーターになると苦労するのが良くわかる。死にそうな思いで番組を作ってくれる全てのアニメーターと関係者に感謝しよう。
アニメが好きで好きでアニメーターになってしまったイチ乃達の好きな作品は、ちょうど自分もリアルタイムで見ていたものが多く、1970〜80年代のアニメと共に過ごした身には読んでいてうんうんと頷く時もあれば、微妙に小恥ずかしい気持ちにもさせられる。
若い衆には単なる懐古趣味だと言われるかもしれないが、あの頃を知っている世代には是非読んで欲しい。何か物を作っていて疲れた人にもお勧めしたい。
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| イキガミ |
4巻(続) |
間瀬元朗 |
小学館 |
| 死んだつもりで生きてみろ。 |
| <あらすじ> |
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国民に生命の価値を再認識させるために選ばれた若者を死なせる、国家繁栄維持法という法律の有る国家で公務員として働く主人公、藤本。彼の職務はその対象となった者に死亡予告証、通称・"逝紙"を配達する事だ。
それが届けられてから残された時間は24時間。残された人生をどう過ごして逝くか、様々なドラマが展開される。
2007年12月現在も不定期連載中。
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| <紹介> |
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政府が人間を間引く管理社会を描いた人間ドラマ。主人公は狂言回しであり、逝紙を受け取った者と周囲の人々の葛藤が話の中心だ。
人間はいつかみんな死ぬのだが、それが唐突に確定した近い未来として告げられたとき、真の姿が露呈する様がリアルに描かれている。正直、読んでいて少々堪える部分もあった。
誰しも死について考えたことは一度ぐらいはあるだろう。今は生きる目的を見失ってただ生きているだけの人間も多いようだが、今一度自分が今日まで生き延びられたことを感謝するのも悪くない、と思わされる。
逝紙のない世界で生きる我々にも、死はいつか確実にやってくる。残り24時間の命だとしたら、貴方ならどう生きる?
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| いばらの王 |
6巻(全) |
岩原裕二 |
エンターブレイン |
| 神様は意地悪だよね 私たちが双子だと知ってて……ひとりしか選んでくれないんだから…… |
| <あらすじ> |
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世界に蔓延する石化病に感染した人々は、古城を改築した施設の中で冷凍睡眠についた。
だが彼らが再び目覚めた時、城は獰猛なモンスターが徘徊する荒れ果てた廃墟と化していた。進行する石化病と怪物の恐怖にさらされながら主人公・カスミのいばらが伝う古城からの脱出劇が始まる。
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| <紹介> |
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作者曰く、「低予算のハリウッド映画みたいな感じ」。まさしくそののりで、怪物、タイムリミット、閉じ込められた状況、胡散臭い人物に謎といった要素が、これでもかとちりばめられたB級パニック映画が好きな人間にはたまらない作品。
主人公のカスミは双子の姉妹、シズクの死を引きずりながらも暗すぎず、地味に頑張る姿がいたましい。追い詰められていく状況で変わっていく仲間達の描写も容赦ない。
一巻にあった違和感が伏線として解けていく展開にはしてやられた。
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巻() |
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| エマ |
9巻(続) |
森薫 |
エンターブレイン |
| メイドに恋をしてはいけない時代がありました |
| <あらすじ> |
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19世紀末の英国、ロンドン。かつての家庭教師、ケリー・ストウナーを訪ねたウィリアム・ジョーンズは、そこで働くエマというメイドを見初める。お互いに惹かれあっていく二人だが、貴族とメイドという身分の違いが二人の間に立ちふさがるのだった。
本編自体は7巻で完結、8巻以降は「番外篇」で2007年12月現在も連載中。
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| <紹介> |
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メイドさんは好きですかーイギリスは好きですかー
メイドさんと英国が大好きな作者による、間違いなくメイドブームの先駆けとなった、メイド漫画を語る上で避けては通れない作品。
だが只のメイド萌え漫画と思ってはいけない。
古き良き時代を舞台に、作者が自分でも疑問に思う程丁寧に書き込んだ背景は、独特の絵柄となって当時の雰囲気を良く出している。メイドの格好させて数出しゃいいや的な漫画とは一線を隔す、正統派メイド漫画なのだ。
ストーリー的には許されない身分の二人の恋という、最近あまり見かけなくなった王道パターン。とはいえラブコメではなく、大人な日常のドラマとして描かれている。
あとがき漫画とのギャップが凄いのは作者の照れ隠しだと思うが、ぜひこのまま突っ走っていって欲しい。
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| 王様の仕立て屋〜サルト・フィニート〜 |
16巻(続) |
大河原遁 |
集英社 |
| 王様 王様 私どもの仕立てる服は愚か者には見えないのでございます……(アンデルセン童話「裸の王様」より) |
| <あらすじ> |
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イタリア・ナポリの場末、泥棒市でサルト(仕立て屋)を開く日本人・織部悠(おりべゆう)。彼はナポリ中の職人たちが「ミケランジェロ」と賞賛した伝説の仕立て職人・マリオ親方が唯一認めた弟子である。
彼が開くサルトには、他店がさじを投げてしまう奇妙で難解な注文が次々と舞い込んで来るが、悠はそれらを優れた腕で解決していく。(wikipediaより引用)
2007年12月現在も連載中。
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| <紹介> |
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これを読むまで背広が嫌いだった。といっても今でもあまり好きじゃないけど、たった一人のためだけにあつらえられた服に職人がどんな思いを込めているのか、考えされられた。まぁ、既製の背広ばっかり着てるとそこまで考えないから、実際に気にするのは仕立て服を着られるような身分になってからの話だけど。
普段は飄々としている主人公が、いざ仕事となると職人の真剣な顔になるのがかっこいいですな。
よくある対決ものの解説のように脇キャラが大げさに驚くこともなく、固くなりがちな薀蓄話が流暢に語られているのも好感が持てる。
ヒロインはただ数居るだけのお人形キャラではなく、どのキャラにも愛すべき人間くささがあり、お互いに絡む事で化けるキャラが出てきているのが素晴らしい。
しかしせっかくでてきた浮いた話にも背を向けて、職人の道を歩む苦労人の主人公には幸せになって欲しいものである。
これから初めてスーツを着ようとする人や、おしゃれに縁遠い人に読んでもらいたい。
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| オープンマインド |
1巻(続) |
芳崎せいむ |
講談社 |
| 人間の中には苦しみを越える力があるんです |
| <あらすじ> |
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こころの病院である千鳥クリニックの医師、千鳥杏子のところに訪れるさまざまな悩みを抱えた人達を描いた物語。
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| <紹介> |
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読み終わってこころが楽になる漫画。挫けて会社を辞めた身にはじんわりときた。こころが疲れた時にはまた読み直したい。
こころの病院、というと拒絶反応を示す人が多いようだが、むしろストレスの多い現代では必要なのではないだろうか。
本作品内にも身内をこころの病院に行かせたくない、という描写があるように、周囲にはなかなか理解されないし、面子もある。だけどそんなものは立ち直るのに何の力にもなりはしない。
苦しいけれど病院に行けない、行きたくない人は、まずはこれだけでも読んでみてはいかがかな。初診料は514円(税別)だ。
この漫画に救われたという事もあるのでちと評価甘すぎかもしれないけど、こころに何かを残してくれる数少ない作品だと思う。
惜しむらくはずいぶん経つのに続巻が出ないという事。
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